Colorfly Pocket HiFi CK4 レビュー

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3月半ばに予約して数度販売延期された CK4 が手元に届きました。ポータブルオーディオ板では割りと人気モデルなんだと思います。一件 Android 端末にみえますが、実は高性能 DAC CS4398 を搭載した DAP です。端的に言うと高音質な低価格帯のポータブルオーディオプレーヤーですね。

特徴としては

上位モデルの C4 はアップサンプリングまで可能なのですが、こちらは低価格帯のモデルなのでそこまでは装備されていません。iPod mini と同じ価格帯なので、オーディオヲタ的にはこっちという商品なんじゃないでしょうか。

国内だとポータブル系は SONY と Apple の二強状態なんですけど、世界の工場では色々な国から情報や技術が集まるからでしょうか昨年ぐらいから高性能 DAP がポンポン発売されています。

そんな訳で、価格が安い、音質が良いってことで、iPod,iMod もそろそろと思い購入してみました。

音質

最初にヘッドフォンアウトで音を出してみて、大げさに言うと、この価格でこの音を出すかと高級イヤホンに変えた時のような感動がありました。ファイルフォーマット等に依存しますが、CD クオリティーを聞いた時は、iPod と比べて圧倒的です。
低音はズンズンくる量ではありませんが十分出ていて、中音はボーカルが丁度よく、高音はとても出ていると思いました。音場も広めで iPod に3万クラスのポータブルアンプを付けたものより上だなと感じました。
価格だけ考えれば(輸入等で)買って損のないレベルです。ですが、国内販売だと世界の工場価格から3,4割り上乗せされるので興味本位で買うと後悔するかも。理由は最後に書く不満点にまとめておきます。
個人的にはフォンアウトだけでも買いだとの判断なんですが、色々楽しむためのラインアウトもあるのでそちらも使ってみました。
音場が広がるポタアン繋げた結果なんですが、オーケストラも空間を感じれて、ピアノの高音域とかバイオリンの音色などがとても綺麗に出ています。ヘッドフォン、イヤホンは選ぶでしょうけどクラシックも全然いけます。
音質に関しては満足度が物凄い高いです。

操作性

次に操作性ですけど、はっきり言ってゴミです。慣れたら気にならないのかもしれませんが、タッチパネルのように見えて全てハードボタン操作になります。ファイル管理もゴミです。入れた時のディレクトリ構造のままでしか管理出来ません。タグ類も一応読み込んでくれるのですが、読み込む物と読み込めない物があるので、必然的にディレクトリ管理するしかないっと。起動時もすこしもたつきます。一旦スリープすると起動に20秒ぐらいかかるのがいただけません。
操作性とファイル管理が IT 初期レベルなのが残念ですけど、価格と音質を考えると贅沢言ってられないようにも思いますけどね。

不満点

上記で書いた操作性と管理法以外にも、ファイルフォーマットなどがあります。対応に ACC と書いてあるのに Apple の m4a ACC は対応していません。今まで iTunes で管理していた人はフォーマット変更の手間が増えます。また Flac を使えるのは利点なのですが、Flac は 24/196 だけでなく 24/96 にも対応していないっぽいです。もしかすると WAV のみかもしれません。そこが楽しみだったのに残念でありません。フォーマット変換すれば良いのですが、ファイルサイズが大きくなってしまうので管理出来る量は確実に減ってしまうと思います。

音質とのトレードオフだとは思うのですが、Appleとか考えるとこの辺が万人ウケしない理由かもしれませんね。

CK4 買って満足度高い人は

  • iTunes 管理を捨てられる
  • ファイルフォーマット変換が手間だと感じない人
  • ファイルの入れ替え等で D & D のディレクトリ管理が苦じゃない人(ちなみにUSB転送速度はUSB1.1レベル)